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卒業生の皆様へ 共学化勧告に対する「措置報告書」について

埼玉県男女共同参画苦情処理委員による共学化勧告(2023年8月30日)に対して、埼玉県教育委員会教育長より「措置報告書」(※①)が出されました(2024年8月22日)。


報告書の末尾には「主体的に共学化を推進していく」とあり、報道ではこれが大きく報じられました。他方で、本文中には「本県では、男女別学校にも、県民からの一定のニーズがある中で、男女共学校、男子校、女子校を選択できる状況にあり、男女の教育の機会均等を確保している」とあり、別学のニーズを認め、現状は機会均等であるとしています。


苦情処理委員による勧告は、男女共同参画推進のための共学化を求めていましたが、報告書には共学化推進の理由として「男女共同参画推進のため」という文言はどこにもありません。別の理由として、「学校教育も社会の変化に応じた一層の変革が求められる(※②)」及び「少子化が進み、中学卒業者数が減少していく」ことが挙げられています。教育長記者会見では「中学生の減少」という言葉が繰り返し聞かれ、これを裏付けています。(※③)


以上のように、報告書は共学化を推進するとしながらも、理由は男女共同参画推進とは別のところにあり、かつ内容は曖昧です。


麗風会が皆様からいただいたご意見は全て県教委に届けましたが、報告書には活かされていません。また、教育委員会制度の意義の1つに「地域住民の意向の反映」がありますが、これもなされていません。極めて残念です。


共学化問題はここを新たな出発点として、息の長い取り組みになる可能性があります。これまでに卒業生の皆様から頂戴したご厚意に改めて感謝申し上げますとともに、引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。


 

報告書等はこちらからご覧いただけます。 ※①措置報告書 https://www.pref.saitama.lg.jp/f2207/kankoku-houkoku.html

※②については埼玉県の「魅力ある県立高校づくり」を注視ください。


 

なお、報道はされてはいませんが、苦情申出から勧告発出に至る過程に不明点があり、それに関する情報開示については以下のサイトが参考になります。 >埼玉県内高等学校連携有志のサイト (@urako2023111000) / X


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